新電力いばらき

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COLUMNコラム

2020.08.26

#1電力自由化の歴史と目的について

今まで【電力】は地域指定の電力会社(茨城県であれば東京電力様)としか契約できませんでしたが、電力自由化により「契約する電力会社(=どこから電気を買うか)」を自由に選べるようになったのです。
そもそも電力自由化とはどんな制度なのでしょうか?消費者にどんなメリットがあるのでしょうか?ここでは簡単なようで難しい【電力自由化】について詳しくご説明していきたいと思います。

あ、そうそう。

電力自由化を機に新しく電力小売事業に参入した電力会社は、地域指定の電力会社と区別するために「新電力」と呼ばれています。もちろん、新電力いばらきも新電力の一つです。この「新電力」という言葉は今回の記事にたくさん登場しますので頭にしっかり入れておいてくださいね。

新電力いばらき|電力自由化の歴史と目的

今まで一つの電力会社が地域を独占していた理由

戦後〜電力自由化以前は、全国各地にある地域指定の10の電力会社(東京電力様、九州電力様等)がその地域を独占し、発電から小売りまで一貫して行なっていました。それは主に電力の安定供給のためでした。
一つの電力会社が一つの地域を独占することによって、その電力会社には余力が生まれます。競合会社が存在せず、常に一定の利益を確保できるわけですから当然ですね。
地域指定の電力会社はその余力を設備投資等に使うことで、インフラが整っていない戦後の不安定な時代においても【安定した電力供給】を行なっていたのです。そこには「安定した電力供給システムを構築し、戦争により疲弊した産業を活性化させよう」という、国の思惑がありました。
しかし、時代とともに徐々にインフラ設備が整い、技術が発達していく中で、こうした考えは時代にそぐわないものになっていきました。一社独占でなくても、【電力の安定供給】ができるようになってきたからです。

電力自由化の目的

電力自由化は国の成長戦略の一つです。
電力自由化により、エネルギー業界には【競争】が生まれます。電力小売事業に異業種が参入し、お客様に選んでいただくためにより良いサービスや製品(電力プラン)が開発され、業界が活気づくのです。それにより電気料金の引き下げ、エネルギー業界の経営効率化、ひいては日本経済全体を活性化することを目的としています。

電力自由化の歴史

電力自由化と聞くと比較的最近の出来事のように感じますが、実はそうではありません。この取組は2000年から段階を踏んで徐々に対象領域を広げ、2016年4月に全面解禁されたのです。その歴史を簡単にご紹介します。

2000年3月:電力小売自由化スタート
特別電圧(2000kw以上)の自由化開始 【特別高圧を使う場所】大規模工場、デパート、オフィスビル等

2004年4月:自由化領域拡大
高圧①(500kw以上2000kw未満)の自由化開始 【高圧①を使う場所】中規模のビル、中規模工場等

2005年4月:自由化領域拡大
高圧②(50kw以上500kw未満)の自由化開始 【高圧②を使う場所】小規模工場、スーパー等

2016年4月:全面自由化
低圧(50kw未満)の自由化開始 【低圧を使う場所】一般家庭、小規模の商店等
参考:経済産業省 資源エネルギー庁HP「電力の小売全面自由化って何?」より

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